
|
沖縄県本部町
1 本部町中央公民館
かつて沖縄海洋博覧会の場所として有名でした。今ではその跡地に国営沖縄海洋博覧会記念公園として、世界最高峰の水準を持つ水族館や南太平洋のカヌー等を展示しているレジャーランドです。そのためにインフラも整備され、海の美しさは、人工的になっているとはいえ、その美しさはたとえようもありません。ここでは常に大小のイベントが行われ、観光客の目を楽しませてくれます。ここの町は体験学習志向が強い本部町中央公民館があり、さまざまな講座や催事が行われています。他府県と決定的に違うのは、民俗芸能が取り上げられて活発な活動をしていることでした。
その他極めて貴重な豊穣と繁栄を祈る村落共同体の行事「シヌグ」があります。
町の歴史を伝える史料館や図書館も併設されていました。舞台鑑賞というよりも、町民参加するための施設といっても良いでしょう。伝統芸能の習得や団体で行う活動、文化祭や豊年祭が活発で、そのための人材育成も活発に行われています。
2 シヌグの現状
戦後の復興といえば先に経済開発・教育振興というのが常識ですが、沖縄県の場合は伝統芸能の復活、民俗芸能から始まりました。そのエネルギーも今日に伝えられています。シヌグとは女性中心の祭りで、台風・早魃・悪疫を払うための行事です。民俗学的に見ても貴重な民俗行事で、多くの研究者、観光客が全国各地からやってきます。旧暦7月に1週間位行われ、神を海から迎える行事から始まり、祝福の芸はまさに雄大な神々の叙事詩といってもよいでしょう。この一連の行事は国指定重要無形民俗文化財となっています。
本来なら若い娘たちが加わって行うところですが、その担い手も少なくなり、どうしても年配者に頼らなければなりません。加えて切実な問題として祭祀を司る根神(ノロ)の担い手が少なくなり、その後継者がいないことです。ノロの役目を与えられた女性は、1年中神の役割を果たすために俗世間から切り離された生活を送ることになるからです。
前ページ 目次へ 次ページ
|

|